令和5年度12月議会において一般質問した内容について報告いたします。
今議会の一般質問では「畜産バイオガス事業について」と「町のスポーツ振興について」の二点、一般質問をしました。
二つ目の質問は別記事にて報告します。以下をタップしてご覧ください。
目次
畜産バイオガス事業について
令和5年9月定例会において、産業建設常任委員会に付託され請願採択された「畜産バイオガス施設整備推進事業(民間事業)」について伺います。
当事業は、毎日排出される牛の排泄物でメタン発酵による発電を行うのと同時に、発酵により生じた消化液を畑地還元する事業です。
事業メリットは、畜産排泄物処理に関わる負担軽減や農業者の施肥作業の軽減と肥料コストの低減等があります。
また事業の意義として
・意欲ある若手農家中心の事業であり、農家の労働環境の改善、農業の担い手・後継者問題といった課題をクリアできる。
・ここ数年の肥料の高騰等、農家の経営収支を悪化させ、営農継続を厳しくしている課題の解決に繋がる。同時に、消化液の農地還元による良質な農作物の生産に寄与し、循環型農業のモデルケースとなり得る。
・これまで処理に苦慮してきた畜産排泄物がエネルギー資源に転換される環境問題に配慮した事業であり、国が推し進める循環型農業、また官民連携事業にも合致している。
当事業は、農畜連携及び振興事例として町外から注目され一戸町にも大きなメリットがあると考えますが、請願採択された後、町と土地改良区や農協との協議がどのような内容でなされてきたか、今後、当事業をどのように進めていくのか町長の方針を伺います。
町長答弁
ただ今の、山舘 章子 議員の御質問にお答えいたします。
はじめに、「畜産バイオガス事業について」にお答えします。
請願採択後の関係機関との協議についてですが、まず、新岩手農業協同組合については請願が採択された経緯の説明を求められたことから、本年 9月 28 日に経緯の説明、更に 10 月 20 日に畜産バイオガス施設整備事業計画の説明を行いました。
次に馬淵川沿岸土地改良区との協議については、昨年9月 16 日に開催された土地改良区の理事会において、計画地の農地転用に関し、事業内容や計画の詳細が不明瞭なため判断するには不安が残るという理由で否決となった経緯を踏まえ、本年 11 月7日に事業者である一戸バイオメタン合同会社から理事に対し事業説明を行い、町も同席しました。
町が農協と土地改良区へ正式な意見照会をしたものではありませんが、 これらの協議、説明においては、事業の目的は理解するという声があるものの、県営畑地帯総合整備事業の補助金返還の問題等があることから、現在の計画地においては実施すべきではないという趣旨の意見が多かったと 捉えております。
今後の事業の進め方に対する町の考えですが、町ではこれまでも農協や土地改良区等の関係機関の理解が得られないまま現在の計画地での手続きを進めるべきではないと事業者に伝えており、事業者がどうしても現在の計画地で進めたいということであれば、農協や土地改良区の理解を得られ るよう努めていただく必要があると考えております。
今後、町としましては、事業者の意向を確認しながら、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。
再質問(要約)
再質問含めた一般質問の様子は後程、一戸町ホームページで配信されますので、詳細をお知りになりたい方はご覧ください。配信まで少し時間がかかりますのでご了承願います。
再質問で町長、町当局に伝えたかった内容を要約して記します。
・意欲ある若手農家が町の振興を目指して行動を起こしてるので応援してほしい。
・民間事業なので町からの税金の持ち出しはなく、町への法人税収入が見込める。
・環境問題、SDGs、農畜産業振興(循環型農業)、官民連携、全てに合致し反対する理由がない。産業建設常任委員全員で、当事業は町にとってプラスになるので進めた方が良いと思っている。
・当事業に関係ある農協・土地改良区との協議がうまく進むよう、産業建設常任委員会を含めた協議を望むと共に、町当局も必要な支援をお願いしたい。
産業建設常任委員会新体制の報告
この度の令和5年12月議会で4年任期の半分が過ぎ、議員の役員改選もありましたのでご報告いたします。
※変更点(議員の敬称略)
委員長 山舘⇨峠
副委員長 赤畑⇨柴田
委員 土川が新加入・赤畑は総務教育民生常任委員会へ
※産業建設常任委員会新体制(6名)
委員長 峠
副委員長 柴田
委員 中瀬・土川・木戸・山舘
委員全員で、町の農畜産林業・商工業等振興のために、課題解決に向けて積極的な研修や協議をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
ご意見・ご要望がありましたら遠慮なく連絡いただければ幸いです。