医学博士・農学博士である佐藤富雄さんの著書
『運命は「口ぐせ」で決まる』
副題「望みを叶える人に学ぶ 思考を現実化する法則」を読みました。
(本は夫が購入したようで書斎にあったものを拝借)
著者が、私の母校の大学院で農学博士を取得されているのと
医学博士と農学博士の2つの博士号を持っていらっしゃることにも興味が湧いて読んでみました。
運命と脳科学が関わり合いがあることがわかり、
何回も読み返したい本となりました。
本を読んで、自分自身の経験(起業・経営等)からも
心に響く言葉が多々ありましたので紹介します。
目次
最初の「目標インプット」でゴールは決まる
古い脳(自律神経系)は人間を動かすコンピューターで、
目標を定めたら、必ずそれを達成するという特徴があります。
※古い脳(自律神経系)…人間の意思とは関係なく体のリズムを順調にコントロールする機能
※新しい脳(大脳)…人間の意思(考える・判断する・記憶する等)を司る
古い脳(自律神経系)の目的達成機構は、ひとたび目的を入力したら、取り消さない限り必ずそれを実行するようにできています。
(例:トイレに行こうという目的を定めると、確実にトイレへ行って用を足して帰ってくることができる。)
目的達成機構は脳神経組織なので、
心身ともに快適な時は、コンピューターが順調に動きます。
(悩みや迷いがあると順調に動かなくなることもあります。)
大事なのは、設定した目標は、全部可視化され、映像にならないと達成しないということです。
× 一億円儲ける(イメージが、あまり具体的でない)
◯ 一億円を手にして世界を旅している姿 ビジネスの大成功などの絵をイメージ
要するに、自分の頭の中に絵として明確に想像できるものしか目標にはならないのです。
これが、脳の目的達成機構のおもしろいところです。
一日一回15分「イメージ成功法」
人間の脳は、考えたり想像したりしたことを、
そのまま配線していくという特徴があります。
人間は未来のことを想像するには限界があります。
過去に経験した「いいこと」を繰り返し、意識的に回想していると、
そのいい経験の映像が脳に配線されていきます。
半年もすると、まるで150回それを実際に経験したように
脳に映像が配線されていきます。
人間は知らないものはイメージできないのですから
日頃から行動を通して、見て、触れて、
自分の好きなものを知っておく必要があります。
イメージの世界が広がっていくと
自分の中で求めている人とのめぐり合いや、
求めている機会との遭遇といった可能性が広がっていくでしょう。
イメージの中の可能性が広がれば
現実の世界の可能性も広がっていきます。
脳の網目状神経にインプットされた願望は実現する
新しい脳(大脳)全体を細かい線維がびっしり取り巻いていて、その線維は網目状神経と言います。
網目状神経の働きは、目的達成機構である古い脳(自立神経系)と深い関わりがあります。
網目状神経は、自分の意識外のものは切り捨て、必要なものだけを拾う特徴があります。
人間の脳は、自分に必要な情報とそうでないものとを無意識のうちにより分けているということです。
目的達成機構である脳(自律神経系)のコンピューターは
網目状神経が拾ったものだけを具現化します。
強く望まないものは切り捨てられ実現することはありません。
私たちが強い欲求を持って考えることによって
その考えが現実となるのです。
その他の心に響いた言葉
思い込むだけで人生が大きく変わる
人間の脳は、頭で考えたことを実現可能にしていく能力があります。
成功遺伝子は誰の体の中にもある
約1万年前に終わった氷河期や天変地異や食料不足を乗り越え生き残ってきました。
人類にとっては生き残ることこそが勝利であり成功だったのです。
「口ぐせ」や「いい本」がエンドルフィンを分泌する
気持ちの良い口ぐせで「快」の状態をつくると目的が達成しやすくなります。気持ちの良い対話をするとベータエンドルフィンという、ときめきホルモンが分泌されます。
エンドルフィンは人に幸福感をもたらすホルモンです。
ものごとは「感謝の視点」から見てみよう
人が望みを実現するには「快」の状態が必要であり、「快」の状態になるためには「言葉」そして「感謝の気持ち」が大切です。特に「感謝の気持ち」こそが幸福や健康につながっていきます。
運をつかみたいなら語彙を増やしなさい
脳のコンピューターは、想像したものや目的を具現化する機能を持っています。
想像力があるからこそ目的を持つことができ、想像することによって可能性の幅も広がっていきます。
脳で想像することには全て意味があって、脳のコンピューターが、その意味を読み取るために重要なのが「言葉」です。
人間は、知らないことや、知らない言葉のことは考えられないので「言葉」はとても重要です。
多くの語彙を知っている人の方が、語彙が少ない人よりも想像力の幅が広がります。
運を掴むため、目的を実現するためには語彙を増やしましょう。
良い言葉は「言われた人」より「使った人」に効果がある
脳のコンピューターは言葉を読み取る機械です。
言葉の内容に関わらず、言葉を使った人に全てが反映されるようになっています。
人に対して良い言葉を使えば、自分も良い気持ちになり
逆に人を傷つける言葉を使えば、自分にも跳ね返ってきます。
良い言葉は使った人にはご利益があるのです。
失敗は成功へのジャンプ台と考えよ
日本の教育の原点、子育ての原点は、全て失敗しない、間違いを起こさないことにあります。
決められた枠を破った考え方のできる人を、日本人は「型破り」と呼んで敬遠しがちです。
まわりに同調しないことを良く思わない国民性ともいえます。
欧米の場合は、失敗しないために努力はするけれど、失敗を恐れてはいけないという教育(考え方)があります。
子育ての中でも、失敗はきつい経験になるけれども、失敗を恐れない心や耐性をつくって行かなければならないということを教えます。
いい成功をするためには、失敗を布石と考え、それをもバネにしていくパワーをつけることが必要なのです。
究極の口ぐせは「これでいいんだ」
起こったことは、全て「これでいいんだ」と受け入れるのです。
なぜ、いいのかは、考えなくても構いません。
口に出してしまえば、あとは脳全体がパワーを全開させて答えを探し、
それで良かったという結果にしてくれるのです。
様々なトラブルがあっても、どんなに大きなダメージを受けても
「これでいいんだ」を口ぐせにすれば、脳がきちんと解決してくれます。
いわば、これがツキの原点です。
まとめ
教員だった私が起業する時、「商売は甘いものじゃないよ」と心配する人がいました。
夫も「何を根拠にやっていけると思っているの?」と心配しました。
夫は、料理が得意でない私がカフェを始めるのが心配なようでした。
小学5年生だった長男も「先生をやっていた方が(収入が)安定していて良いんじゃないの?」と心配しました。
周囲の心配はありましたが、私には、どうしてもカタチにしたい夢がありました。
自分の勤めていた支援学校の卒業生や、その他のハンディーキャップがある人も、ない人も、子育て中のお母さん等も、自分の長所を生かして安心して働ける場所を作ること。
私は、周りからの心配や忠告があっても、どうしても夢を諦められず、理想の会社のカタチを強く強くイメージして(プラスの妄想をして。笑)、それなりの準備もして、
支援学校教員を辞職し起業しました。
そして現在の「奥中山高原 結カフェ」がスタートしました。
今もそうですが、私は色々なことをイメージするのが好きです。
「こんな商品作れないかな〜」
「こんな商品名面白いな〜」
「こんなサービスがあったら良いな〜」
「こんな町になったら楽しそうだな〜」
イメージしたことが全てカタチになるわけではありませんが、
イメージをしなければ何もカタチにならないと思います。
望みを叶えるためには、夢を実現するためには、
目標を具体的にイメージすることが大切だと思います。
知識がないから無理、お金がないから無理と言わないで
まずはイメージしてみることです。
「どーせ無理」と言っていると
実現できるものもできなくなります。
脳の目的達成機構を順調に働かせるために、プラス思考でイメージし、
わからないことは人に聞きながら実行し、試行錯誤を重ね、
ぜひぜひ夢や目標をカタチにしましょう。
私も夫も、若い頃は本を読むのが苦手でしたが、この本を読むと、
イメージ力を高めるためには読書が有効なことがわかります。
そして、脳の目的達成機構の仕組みがわかると、
子どもの才能を開花させたい時、子どもへ声がけする「言葉」が
とてもとても大事なことに気づきます。
また、夢や望みを叶えたい人は、自分への声がけもとても大事です。
自分にも他者にも、できるだけ
プラスの「言葉」を使いましょう。
一度しかない自分だけの人生なのだから
あなただけの素敵な花を咲かせてくださいね。